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書評や感想などを書くものの、後で「やっぱり違うな」と思うために大部分が消されていくブログである

つぼみ茸(きのこ)ムース

森博嗣先生のクリームシリーズ第5弾です。

最初に出たつぶやきのクリームが467円(+税)だったのですが、こちらは530円(+税)なので、少しずつ値段が高くなりました。

 

一つでも新しい発見があるのではないかと思い、毎度つい買ってしまいます。

まぁ実際に発見があるからこそ買い続けるんですが。

 

表紙の挿絵が「つぼみ茸ムース」のタイトルの雰囲気を醸し出しています。

それから羽海野チカさんのあとがきがふんわりとしていてとても良かったです。羽海野チカさんや吉本ばななさんは遠い存在だ、というような節もありましたし、一番の見どころかも。

 

Amazonの本の写真には帯がないことがいつも気になってしまいますが、それはさておき、帯文は「森博嗣は軽やかに『常識』を更新する」でした。「知的・端的エッセイ100」ともありました。

常識の更新、そうする気概を持ってこれを読めば、常識や考え方が更新されるのではと思います。というか、情報は日々移り変わるわけなので本来常識も更新すべきだと思いますし、その意味ではおすすめしたいです。


目次だけでは内容がイマイチわからないように書かれているそうなので、暇な方は全部読むと良いですが、パラパラ見る感じでも楽しめます。私はもちろん全部読みました(暇人)。

 

森先生の作品はあとがきや表紙・帯も凝っていて好きです。

たぶん次回も買うと思います。

少女地獄

夢野久作の少女地獄という本を読みました。
リビングで読んでいたら、父に「地獄少女のパクリ?」といわれました。
私が中学生のときに地獄少女のアニメを見ていたからですね。
全然違いますが雰囲気は似たようなものがあるかもしれません。

短編集なんですが、一番心に残ったのは童貞と、火星の女。あとは、姫草ゆり子。

・童貞
夢野久作が書いた頃の童貞というのは、みすぼらしくて今にも死にそうな存在だったのでしょうか。今の時代とはイメージがだいぶ違う印象でした。
最後の女性が接吻して吐くシーンはよくわかりません。
もう少し大人になったらもう一度読みたいと思う作品です。

・火星の女
「どうぞ火星の女の置土産、黒焦少女の屍体をお受け取り下さい。
 私の肉体は永久に貴方のものですから……ペッペッ……。」
手紙の最後が恐ろしいです。
女子高生の純粋さとそこから生まれる憎しみと仕返しのパワフルさ、それから大人の汚さが印象的に描かれていると思いました。

・姫草ゆり子
私にはこんな生き方はできないし,すごい女性だなという印象です。
嘘を突き通すには罪悪感と常に対峙しなくてはならず、それができる、最後まで嘘に嘘を重ねて死んでいく彼女は一貫していてすごい。
もうここまで行くときっとそれは嘘ではなく本当なのだろうという逆転の発想に至ります。本当とは何か、嘘とは何か。きれいは汚い、汚いはきれい、みたいな感じですかね。(などと書いていますがシェイクスピア未読です、今度読みたい)


おわり。感想を書くのが下手。

800字書く力

ある場所に書評を投稿したのでここにも載せます。
鈴木信一『(800字を書く力)』について

キーワードは「書くと書ける」です。

本書は、私が生成したヘタなレポートを先生に添削してもらい「ここもここもダメ」とダメダメ攻撃を食らって、しくしくと(死語?)落ち込んでいたときに見つけて読みました。

本書を読み終わったあとにレポートを書き直したところ、格段に文章を書くのがうまくなりました…!というようなことは全然なく、相変わらずヘタぴっぴな文章だなぁって感じなのでありましたが、「書くと書ける」の意味はよくわかりました。そしてこれからも挫けずにがんばってレポートや論文に取り組んでいこうと思いました。

本書を読んだからといって別段文章はうまくなりませんよ。
それでも少なくとも800字は書けるようになります。最初はとにかく「800字書けば良い」んですよ。

何も書けない何を書いたら良いのかわからないどうしよう!という状態に陥った際には読む価値のある本だと思います。

恥ずかしさとキウイ

過去の記事を見返すと消してしまいたくなる。

中学生くらいからブログをやっていますが、半年したらもう「本当にこれは自分が書いたのか?こんな恥ずかしいことよく書けるな」と思います。今も変わりません。
自分にとって重要なことや、あるものに対する見え方が変わるから、そしてさらにたぶん少しずつ成長しているから、世界が変わって「なんでこんなことを考えているんだ自分。」みたいに思ってしまうのだと思います。


しばらく読んでなかった森博嗣の小説読みました。
「キウイγは時計仕掛け」です。


なぜキウイなんだ?
そしてガンマってほとんど使わないので、何なのかわかりません。アルファ・ベータ・ガンマと、3番目の意味で使うとか、あとガンマ線とか。調べたら小文字はオイラーの定数を表すらしいです。
まぁあまり意味はないのかもね。

海月君が相変わらずかっこよかったです。頭が良くてクールで、淡々としている。
謎のまま終わってしまった部分もありましたが(読み込めていない?)、面白かったです。
ネタバレせずに感想を言うのが下手なのでこの辺でやめておきます。

森博嗣の本は中学生のときに初めて読みました。
最初に読んだのは「地球儀のスライス」。
これを読んだ時、私の中で世界が変わって見えました。(世界なんて常に変わっているので当たり前ですね)

高校生になったら図書館に森の本がたくさんあったので、あったものはほとんど読みました。

そして萌絵や犀川先生のような頭の良い人、練無や紫子さんのような面白い人がいるはずの国立大学に憧れて国立大学へ入り、今に至ります。

地球儀のスライス

先日誕生日を迎えたので、森博嗣のVシリーズ時点の練無の年齢を超えてしまいました。でも彼らのようには全然なれていません。

そして、ものすごく計算が速い美人お嬢様も、ボサボサヘアで講義内での質問で成績をつけるような先生も実際にはいないことに気が付いてしまった。具体は重要ではないので、そういう感じの面白い人がいたら良いなってだけですが。でもたまたままだ会っていないだけ、気づいていないだけかもね。
人生は、かもしれない、と希望を抱いて生きていかねばなりません。

大学生活あと2年(予定)で、彼らに少しでも近づけたらいいなって思います。